医療生協とは
「医療生活協同組合」を略した呼び名です。
地域のひとびとが、それぞれの健康・医療とくらしにかかわる問題をもちより、医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題解決のために事業と運動を行う、消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。
医療生協は全国に105生協があり、約297万人の組合員がいます。75の病院と345の診療所、175の訪問看護ステーション、195のヘルパーステーションなど1,700余の施設を持ち、組合員を中心に地域の保健・医療・介護活動に取り組んでいます(2019年3月末日現在)。
八戸医療生協は、青森県南地域にも是非医療生協をつくりたいという願いから、1989年より発起人会が準備にかかり、1990年1月に創立総会が開かれました。1991年1月に「八戸生協診療所」を開設し、その後1998年「生協訪問看護ステーション虹」、1999年「デイケア・在宅介護支援センター」、2000年「生協ヘルパーステーション・生協居宅介護支援事業所」、その後4施設を開設し、地域の諸団体とも連携しながら、保健・医療・介護のネットワークを進めてきました。600人の賛同者でスタートした医療生協も現在では9,000人へと発展しています。
日本医療福祉生活協同組合連合会と全日本民主医療機関連合会に加盟し、無差別・平等の医療・介護をめざし取り組んでいます。
医療生協の4つの特徴
地域まるごと健康づくり『医療生協の4つの特徴』
1.いのちによりそう
医療生協は「いのちの章典」をもっています 医療生協は「いのちの章典」をかかげています。 「いのちの章典」は、憲法をもとに人権が尊重される社会と社会保障の充実をめざす、私たちの権利と責任を明らかにしたものです。 |
2.
医療生協の診療所や介護事業所がくらしをバックアップ
健康チェックで気になることを見つけたら生協診療所と日常的に相談することができます。 「組合員の中から手遅れのガン患者をださない」「生活習慣病を放っておかない」をスローガンに保健予防活動を重視しています。 また介護や福祉制度に関する相談も受け付けています。 |
3.
「班」や「たまり場」「サークル」は、くらしの協同、助け合いの場です
地域に「班」や「たまり場」、「サークル」がつくられています。 近所づきあいが少なくなり、高齢者世帯が増えるなど家族が小さくなってきた社会の中で、「人と人のつながり」を大切にします。 |
4.
組合員ひとりひとりの知恵と力を集めて
医療生協の組合員はあらゆる活動の主人公です。 「健康で長生きしたい」「もし、病気になったら安心してかかれる診療所を…」と願う組合員がお金(出資金)を出し合い、診療所などをつくり運営に参加しています。 医療・福祉の専門家と協同で、地域医療・保健の充実のために活動しています。 |